ステージングサイトを使用する
本番ウェブサイトに対し、大規模な変更を計画している場合、ステージングサイトのセットアップを検討することをお勧めします。ステージングサイトとはサーバ上の独立したロケーションであり、変更を本番サイトに適用する前に、ここでサイトコピーに対して更新を加えてテストすることができます。
ステージングサイトによる作業は、次のように進めることを推奨します。
- 開発コピーをホスティングして開発環境を準備する場所を決めます。同じ契約内でホスティングすることも、同じサーバ上の別の契約でホスティングすることも、他のサーバの FTP アカウントにアップロードすることもできます。
同じ契約を選択した場合、ドメインまたはサブドメインを追加して新しいウェブサイトをセットアップする必要があります。
- (オプションのステップ) Plesk の自分のアカウントを使用して開発環境をセットアップしており、Plesk を使用して([アプリケーション]セクションで)本番サイトに APS アプリケーションをインストールしている場合、開発環境内で必要なサイトアプリケーションは、本番サイトと同じサブディレクトリにインストールしてください。このステップはオプションですが、アプリケーションスクリプトのデータベース接続設定を手作業で変更してしまうことを防止できます。
- ウェブサイトのコピーを作成し、ステージング環境に配置します。
- サイトで使用するデータベースのコピーを作成し、ステージング環境にデプロイします。
- スクリプト内のデータベース接続設定を変更し、ステージング環境内のデータベースを指すようにします。
- (オプションのステップ) APS アプリケーションのセットアップを完了します。開発サイト用の[アプリケーション]セクションに進み、インストールされているアプリケーションのリストでアプリケーションを探し、[設定]画面を開き、パラメータを保存し直します。この操作を行うと、APS スクリプトの接続先が本番データベースではなくなり、アプリケーションの接続先がコピーのデータベースに変更されます。このステップは、本番サイトに Plesk 経由で APS アプリケーションがインストールされており、この手順のステップ 2 を実行済みである場合に必要になります。
- ステージング環境でサイトコピーに必要な変更を加えてテストして、意図したとおりに機能することを確認してください。
- 更新したサイトを公開します。これには、本番サイトのドキュメントルートをステージングサイトのロケーションにします。
ステージング用にサイトをセットアップするには:
- [ウェブサイトとドメイン]にアクセスします。
- [ドメインを追加]または[サブドメインを追加]をクリックします。
ステージングにはサブドメインを使用することをお勧めします。
- 「ドメインを追加する」または「サブドメインを追加する」の手順に従います。
インターネットユーザがステージングサイトにアクセスできないようにするには、新しく追加したドメインまたはサブドメインの名前をドメイン名レジストラに登録しないでください。あるいは、.htaccess
ファイル(Linux ホスティングの場合)を使用してアクセスを制限してください。
ウェブサイトファイルのコピーを作成するには:
- [ウェブサイトとドメイン]に進み、コピーするウェブサイトの名前を探します。
- [ウェブサイトコピー]をクリックします。
- 既存のサイトのドキュメントルートにウェブサイトファイルをコピーするには:
- [Plesk 内のウェブサイト]オプションを選択します。
- [サイト名]メニューでコピー先サイトを選択します。
- コピー先ディレクトリに既に存在する可能性があるファイルに対して行う作業を指定します。
- このサーバまたは他のサーバ上の FTP アカウントにウェブサイトファイルをコピーするには:
- [FTP ストレージ]オプションを選択します。
- サーバのホスト名と、FTP アカウントへの接続用のクレデンシャルを指定します。
- [FTP 接続方法]フィールドは[アクティブモード]オプションを選択したままにします。Plesk で外部 FTP アカウントに接続できない場合は、ここで[パッシブモード]オプションを選択してください。
- [OK]をクリックします。
サイトで、データベースを操作するスクリプトを使用している場合、このデータベースをステージング環境にコピーします。
- このデータベースが、Plesk で管理される同一サーバ上でホストされている場合、以下の手順でコピーしてください。
- データベースが、Plesk で管理されるサーバではない別のサーバ上でホストされている場合は、
mysqldump
ユーティリティを使用してデータベースをエクスポートし、生成されるデータダンプファイルをステージング環境に移動して、そこに展開してください。ステージング環境でサイトのスクリプトを変更して、コピーされたデータベースに接続するようにします。
Plesk 管理サーバからデータベースをコピーするには:
- [ウェブサイトとドメイン]>[データベース]を選択します。
- データベースリストでコピーするデータベースに対して[コピー]をクリックします。
- 以下を指定します。
- コピー先データベースサーバ: 同じ Plesk 管理データベースサーバを選択するか、別の場所にあるデータベースサーバを選択することができます。外部データベースサーバの場合、ホスト名または IP アドレス、およびアクセス用のクレデンシャルを指定します (データベースおよびデータベーステーブルの作成が許可されているデータベース管理システムユーザのユーザ名とパスワード)。
- コピー先データベース: データベースを作成することも、既存データベースにデータをコピーすることもできます。
- フルコピーを作成する: データベース構造とすべてのデータをコピーするには、このオプションをオンにしておきます。
- [OK]をクリックします。
データベースのコピーがコピー先サーバにデプロイされます。
- ステージング環境でサイトのスクリプトを変更して、コピーされたデータベースに接続するようにします。
ステージング環境のサイトコピーが更新され、本番環境の準備が整い次第、次の手順に従ってこれを公開します。
更新されたサイトを本番環境に公開するには:
- [ウェブサイトとドメイン]にアクセスします。
- ドメイン名のリストで、本番サイトのアドレスを探し、クリックします。
- [ドキュメントルート]ボックスで、ステージングサイトのドキュメントルートディレクトリを指定します。
- [OK]をクリックします。
これにより、本番サイトアドレスの訪問者がステージングサイトロケーションにある更新されたサイトコピーにアクセスできるようになります。